愛知県丹羽郡大口町・A様邸の敷地内にある`蔵’。
蔵のリノベーション(リフォーム)をご紹介致します。(^^)。
『蔵を綺麗にして、そこで酒を飲みたい。』
なんだかワクワク(^^)するご連絡を頂いて、見せて頂いたのは。。
その家の。。歴史がギッシリ詰まった。。宝箱のような蔵(^^)。はがれそうな壁。折れそうな階段。
ほこりっぽい。。そこにある全ての物に“命”を感じたのは昨日の事のようです。。
古き良き物。家の歴史を残しつつ、如何に安価に、新しい風を吹き込むか。。そんな事を課題としながらの。。
“蔵で美味い酒を飲む為の工事”が、完了しました。(^^)。
point1(外部)
庭から、蔵までの“アプローチ”。先代が自分で作ったという、蔵入り口前の屋根。
もとの形は崩すことなく。。雨漏りの補修と梁の補強を行いました。
限りなく黒に近い茶で、防水・着色した木部に対して。。
同じ立ち位置から、同時に目線に入る、別棟倉庫の入り口についていた、白木の建具。
シミ抜きと洗いのみを行って、屋根の色と対照的に、白く、明るく収める事で。。
奥のほうが暗く、まるで洞窟に入って行くような。。秘密基地へのアプローチを演出しています。(^^)
point2(外部)
アプローチ部分の屋根を受けている柱と梁。
基礎を作って、地面に直接立っていた腐った柱を差し替えた後。。柱に“竹”を縛って‘玉ねぎかけ’を作りました。
又、柱と柱の間に、外に放置されていた‘古い建具’を埋め込む事で、‘影’を楽しめるようにしました。
point3(外部)
アプローチ部分に横たわっている木製ベンチは。。かつて、母屋を建替えた時にのこしてあった、
150年経っているいう“梁材”でつくりました。
そんな通路を、裸電球の下をくぐって奥へすすむと、アンティークな照明器具の下で。。
“蔵”の入り口が、ひっそりと口をあけています。(^^)
point4(入り口)
最後まで、貼りかえるか否か。迷いに迷った障子紙は。。以前。奥様が貼ったもの。
結局。“古くてかっこいい”そんな理由で、そのままにする事にしました。(^^
point5(内部)
障子をあけると。。“蔵”が“蔵”として存在してきたその価値に。。
新しい存在価値をもたせた空間が現れます。
中央に座っているのは、ケヤキの1枚板を大工が加工して作った ローテーブル。
床板には、栗のアンティークなフローリングをチョイスしました。
point6(内部)
入り口の建具は、既存のものを着色したのみ。
高所に一箇所だけある窓。
窓の開閉目的と、そこからこぼれる太陽の光で“影”を楽しむ為に設置した、キャットウォーク風のロフト。
ロフトから見下ろす景色が素敵です。
point7(内部)
腰の梁上に、小屋組みを照らすように、上向きに設置してあるスポット照明。
4灯のスポットライトが照らしているのは、古き時代の職人の技が作り出した構造美。(^^
point8(内部)
構造美に。。お洒落に花を添えているのは、屋内専用のアンティークな碍子。
この碍子を使いたいが為に、配線を無駄に遠回りさせてます。。(^^;
point9(内部)
腰下を照らす照明は、電球に傘がついただけの物を、2灯。
手をのばせばとどく、低い位置にぶら下げました。