『 古くからの伝統的な技の継承と、新しい技術・現代左官
との融合をいかにして合理的に行うことができるか? 』
そんな事を何時も考えているんです。
と照れくさそうに話す左官・村上英明
左官屋の家に生まれた村上。
学校を卒業後、トヨタの金型仕上げの仕事についた。
物作りが好きで、精一杯務めた村上ではあるが、
仕事中のケガをきっかけに22歳、
家業である左官業の世界に足を踏み入れる。
親方の仕事を‘見て盗む’。
誰も教えてはくれない。
職人独特の世界で下働きという名の雑用。
『初めの2年はコテを触らせてもらうことは無かったよ(笑)』
と笑う村上は、大変ではあったが、辛くはなかったという。
親方である父親が亡くなったのは村上が40歳をむかえた時。
それ以降、自分自身の左官道を追及しはじめた村上は、
その探究心の深さから、“生涯勉強”を唱える。
『自分の技量に驕りたくない。常に新しい壁を乗り越える事の連続であり、
これで満足。という事にはならない。』
お客様に喜んで頂ける仕事。自分が満足できる仕事。
この2点を満足させた上で、如何に簡単(安価)に実現出来るか?
それが、現代住宅建築における、左官・村上の課題だという。
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